2011/06/15ラジコン用バッテリーを正しく安全に使用して頂く為に

ラジコン用のバッテリーは一般的にニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池、リチウムポリマー電池、リチウムフェライト電池などが使用されており、当社製品についても、これらの二次電池を使用しております。

これらの繰り返し充電が可能な電池を正しく安全にご使用頂くために、何点かの注意点を挙げさせて頂きます。この説明を読んで正しい使い方で安全な模型ライフをお楽しみ下さい。

それぞれの電池の特徴

1.ニッケルカドミウム電池
当社の製品に使用されている一般的な充電可能な電池です。
標準的な容量としては600mAhの容量となり、1.2Vの単三型形状(AAサイズ)のセルを4本直列接続した4.8Vの公称電圧の電池パック及び5本直列接続した6.0Vの公称電圧の電池パックを用意しています。
これらは主に受信機に接続して受信機本体の電源として使用すると共に、模型を動かす為のサーボモーターの駆動電源として使われます。
サーボモーター内部にはDCモーターが使用されており、このDCモーターの回転をギヤユニットで減速して小型ながら大きな円運動のトルクを発生させています。
DCモーターの特徴として、起動時と停止時にそれぞれ大電流が流れる為、このDCモーターを駆動するには大電流を流せる大きな放電能力を持った電池が必要になります。
この大電流を流す能力は電池の内部抵抗に左右され、内部抵抗が低い電池程、瞬間的な大電流を流す事が出来、このニッケルカドミウム電池は非常に低い内部抵抗といった特徴を持っており、古くからラジコン用の電池として普及しています。

2.ニッケル水素電池
ニッケルカドミウム電池は内部の電解液に環境に有害とされるカドミウムを含むため、ニッケルカドミウム電池の代替としてカドミウムを含まない電池として用意されているのがニッケル水素電池です。ニッケルカドミウム電池と同様のサイズが有りますが、
ニッケルカドミウム電池と比べると充電完了時の刄sークが出にくく、自己放電しやすい電池となるために、定期的に充電を行なわないと充電が出来なくなってしまう特性を持っています。放電能力としては、ニッケルカドミウム電池と同様の特性となる為に、模型用として利用するには充分な性能を持っていますが、充電の管理が非常に重要になり、放電したままの状態で電池を保管しないように心がけないと電池が使えなくなってしまいます。

3.ニッケル系電池を長期に使用しなかった場合の処置
これらのニッケル系の電池は自己放電しやすい性質を持っている為に、長期間充電を行なわない状態で放置した場合、所定の時間、充電を行っても満充電の状態にならない場合があります。この場合には充放電を繰り返し2〜3回行なって、所定の容量分の充電が行なわれているかの確認を行ってから、実際の模型に使用するよう心がけて下さい。これらの電池は長期間充電が空の状態で放置された場合に、電池自体が活性化されない状態になってしまう為、一度の充電では満充電にならなく、充電出来ているつもりで使用すると、途中で容量不足となり、模型の動作が停止してしまう場合がありますので注意をして下さい。

4.リチウムイオン電池
リチウムイオン電池は携帯電話やノート型パソコン、デジカメ等で普及しています。
1セルあたり3.7Vのセル電圧となっており、小さな形状で大きなパワーを引き出せる電池として利用されています。
リチウム系の電池は、過充電、過放電を行なうと、内部の電解液の活性が急速に高まり、急激な高熱を発する性質があり、発火等の危険な状態となります。
一般的な利用方法として、電池パック内に過放電や過充電に対する保護回路を設けて有りますが、専用の充電器以外では充電すると大変危険です。

5.リチウムポリマー電池
リチウムイオン電池と同じ仕組みで充放電が出来る電池ですが、電解液を高分子ポリマーに滲み込ませた構造の電池となっています。特性としてはリチウムイオン電池と同じで、過充電、過放電に対する危険性も同様です。
ホビー用途では安全性より放電能力を重視する点と、セル数を自由に選択出来る点で色々な種類の大容量のパックも出回っていますが、殆どのバッテリーパックには保護回路が内蔵されておらず、非常に危険な状態で利用されているのが実体です。
リチウムポリマー電池もリチウムイオン電池と同じく非常に危険な電池であり、特に充電の設定を間違えると、火災の原因となり、車が燃えた、家が火事になってしまった等の報告がされていますが、これらの保護回路が付いていないリチウムポリマー電池を使用する場合には、ユーザー責任で取り扱わなければならず、充電や放電に対する知識も必要になります。電池や充電器の取り扱い説明書を熟読した上で、取り扱い説明書に書かれている以外の充電や放電は絶対に行なわない事が重要です。

6.リチウムフェライト電池
同じリチウム系の電池でもリチウムフェライト電池については、電解質の違いでリチウムイオン電池とは多少特性にも違いがあり、1セルあたりのセル電圧も3.2〜3.3Vになっています。電池の利用方法としてはリチウムイオン系の電池と同様に取り扱われ、過充電や過放電に対する特性劣化については同様ですが、リチウムイオン電池と比べて発火の危険性は少なく、比較的安全に利用する事が出来ます。しかしながら、充電や放電に対するやり方はリチウムイオン系の電池と同じ定電流、定電圧充電が必要であり、専用の充電器で充電を行なわなければなりません。

7.電池全般の注意
電池はエネルギーとしての電気を蓄えておく事が出来る代わりに、扱い方を間違えると、そのエネルギーが一気に放出されて、非常に危険な状態になる場合があります。
また、保管方法も重要であり、定期的な充電を行なって保管しないと、性能を維持できなくなります。電池を利用する場合には、電池だけではなく、充電器も常にペアーで考え、必ず取り扱い説明書に沿った正しく安全な使い方をして下さい。

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